鮎川哲也賞作家岸田るり子さんの作品紹介です。
- 2014年6月
短編集 「パリ症候群 愛と殺人のレシピ」
罪に潜む蜜の味。女×パリ×犯罪
心の闇に滑り込む書き下ろし表題作の他に、推理作家協会賞短篇部門の候補にもなった「青い絹の人形」を含む5編を収録。
講談社 単行本1,600円(税別)
- 2013年6月
「無垢と罪」 連作短編集(文庫版)
二十四年ぶりに開かれた同窓会で、僕は初恋の女性に再会したのだが、彼女は何処か違っていた。そして次の日に初恋の女性が既に死んでいたことを知る。同窓会の日に会った女性は一体誰なのか……という「愛と死」から始まる話が、一つの大きな物語に繋がって行く。
徳間書店 徳間文庫
- 2011年10月
短編集「味なしクッキー」
別れを決意して「最後の晩餐」の支度をする女、高校時代の友人の自殺の真相を知りたがる女、不倫相手にクッキーを焼く女……。
気鋭の描く「無垢と悪意」の後味は? (表紙帯より抜粋)
『天使の眠り』でブレイク、岸田るり子の描く「わるい女たち」(原書房オフィシャルサイトより)
原書房
四六判
定価: 1680円(税込)
- 2011年8月
長編「白椿はなぜ散った」
望川貴は幼稚園で出会った日仏混血の少女・万里枝プティに心を奪われ、二人は永遠の絆で結ばれていると確信する。小中高大学と同じ学校で過ごし、大学でも同じサークルへ入会するが、そこで出会った大財閥の御曹司が万里枝に急接近する。貴は凡庸な容姿の自分とは違い、驚くほどの美貌を誇る異父兄・木村晴彦に、万里枝を誘惑するよう依頼する。貴の計画は成功するかに見えたが……。
錯綜する愛憎。はたして真実の絆はどこに?(表紙帯より抜粋)
文藝春秋
四六判並製カバー装
定価: 1785円(税込)
- 2010年1月
長編第七作「Fの悲劇」
絵が好きな少女・さくらには、不思議な力があった。空想で描いたはずの場所や物が、そのまま実在しているのだ。ある日、描いたのは、月光に照らされ、夜の池に浮かぶ美しい女性の姿。手には花束を抱え、胸にはナイフは突き刺さっていた。
不吉なことと、母に絵を描くことを禁じられ、大人になったさくらは、祖母から叔母の話を聞いて愕然とする。女優だった叔母・ゆう子は、20年前、京都の広沢の池で刺殺されたというのだ。その死の様子は自分が昔描いたあの絵とそっくりである。
次第に明かされるゆう子の壮絶な人生。そして驚くべき死の真相とは……?
母の愛が手がかりを示し、子を守り導く。これは、様々なかたちの母と子の物語。(表紙帯より抜粋)
徳間書店
四六判ハードカバー
定価: 1785円(税込)
- 2009年6月
アンソロジー「不可能犯罪コレクション」
二階堂黎人が編んだアンソロジー「密室殺人大百科」に続くアンソロジーで、前回同様現在における新鋭、先鋭を集め、不可能犯罪をテーマにした書き下ろしの新作集。このアンソロジーに集められた顔ぶれは、石持浅海、大山誠一郎、加賀美雅之、鏑木蓮、岸田るり子、門前典之(あいうえお順)という、いずれも二階堂黎人がこれから先の十年、本格ミステリー界を支え先導していく逸材と認識する精鋭ばかり。
持ち味の違う精鋭たちの中で、岸田るり子氏が「父親はだれ?」でどのような個性を発揮するのか? 是非自らの目で確かめて下さい。
原書房
四六判ハードカバー
定価: 1900円(税別)
- 2008年5月
長編第六作「めぐり会い」
自分に自信がなく、家柄だけが取り柄だった華美は、お見合いでひとまわり年上の医師と結婚したが、夫には長年の愛人がいて、鬱々とする毎日だった。
ある日、ふとしたことから手に入った他人のデジカメの画像を見るうちに、華美はその中の見知らぬ美少年に惹かれていく。熱い感情を抑えきれず、画像から少年の家をつきとめた彼女は、そこで彼の恐ろしい犯罪を見つけ出してしまうが……!?
愛されず、自立もできない無力な女が、『運命の出会い』をきっかけに変貌していく姿と、その驚くべき結末を描いた、奇跡のラブ・サスペンス!(表紙帯より抜粋)
徳間書店
四六判ハードカバー
定価: 1890円(税込)
- 2008年5月
文庫版 鮎川哲也賞受賞作「密室の鎮魂歌」
第14回鮎川哲也賞受賞作「密室の鎮魂歌」の文庫版。失踪した由加の夫の背中の刺青と、『汝、レクイエムを聴け』という風変わりな絵に描かれた図柄が同じという奇妙な符合。失踪現場でおこる密室殺人事件。魅力的な謎に彩られた傑作が文庫版となって蘇る。
冒頭の幻想的な謎、次々に起きる不可解な事件、そして論理的に解き明かされる驚きの真相。堂々たる本格ミステリーの傑作を、既読の方も改めて堪能してみるのも一興。未読の方は、文庫化を機に是非一読を!
東京創元社
創元推理文庫 装画・装幀:北見隆
ページ数320P 税込735円(本体価格700円)
5月10日発売
- 2008年2月
長編第五作「過去からの手紙」
一週間の沖縄合宿から久しぶりに我が家に帰って来ると、待っていたのは奇妙な置き手紙と、腐ってもいないのに捨てられたチュー用の肉、そして、数日前から母が帰ってこないという事実だった。
ひとつひとつは取るに足らない、小さな違和感が積み重なっていく。
京都の町を自転車で駆けめぐる。個性豊かな高校生たちの活躍が楽しい、爽やかな青春ミステリー。
理論社
四六判
定価1,360円税込(本体価格1,300円)
- 2007年11月
長編第四作「ランボー・クラブ」
A(アー)は黒 E(ウー)は白 I(イー)は赤 U(ユー)は緑 O(オー)は青
フランス語など習ったこともない不登校中学生の僕が、なぜ、サイト<ランボー・クラブ>のトップページに掲げられたフランス語の詩を読めるのだろうか? 僕はいったい誰なのか? ある日、そのランボーの詩が書き換えられ、その詩が暗示する殺人事件が……。
色覚障害の少年をめぐる事件の驚くべき真相。鮎川哲也賞受賞作家が贈る渾身の本格ミステリー。
東京創元社
ミステリ・フロンティア 四六判仮フランス
定価1,680円税込(本体価格1,600円)
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心の闇に滑り込む書き下ろし表題作の他に、推理作家協会賞短篇部門の候補にもなった「青い絹の人形」を含む5編を収録。
講談社 単行本1,600円(税別)